
久しぶりに青森県庁そばにある「青い森公園」へ出かけてみた。
県都の中心にあるこの公園は、国道四号線と中心商店街に囲まれた一角にあり
特に土・日や祝日には多くの人々が訪れている人気スポットである。

金曜日の昼下がりということもあり行き交う人々はまばらだが、早速公園の中を
歩いてみることにした。官庁街のど真ん中なのだが、公園へ一歩踏み込んだ途端
そこはまさに別世界である。こんもり茂った樹木や華麗な姿を見せる草花と騒音
を閉じ込めた静寂さは何ものにも代え難いものがある。また、遠くで子供たちの
賑やかな声は、まるで小鳥のさえずりのように私の耳に伝わってくるのだ。

待合の時間までに多少時間があったので、公園を一周してみることにする。
周囲はおおむね500メートルくらいであろうか、ゆっくりと歩いてみること
にする。
公園を半周したあたりに御影石で作られた石碑が建っており、そこには次の
ことばが刻まれていた。
『この青い森公園は 緑豊かな青森県づくりを願いながら
光と水と緑にあふれた 明るい公園として
旧青森県立中央病院の跡地に 建設されたものであります
この公園は 憩いの場 花の広場 ふるさとの森
草原の広場 ふれあいの広場があり
緑の木々をわたる さわやかな風と やわらかな光の中で
自然にふれ 自然と語り 自然にとけこむ くつろぎの場であります
県民のみなさんが 心豊かに 明るく
そして 健やかであるがために この青い森公園が
いつまでも愛され 親しまれることを 心から願っております
昭和六十二年七月
青森県知事 北村 正哉』

そういえば、私が子供の頃、この場所は確かに「県病」でした。そして、県病
の北側(海手)には「県立図書館」があったのです。今、県庁北棟と呼ばれて
いるところです。
図書館といえば、ちょっぴり思い出がありました。子供の頃はなかなか本が
買ってもらえず、学校から帰るとすぐに友達と図書館に行き本を読んだもの
です。この時に読んで今でも忘れられないのが、「コンチキ号の冒険」とい
う本です。内容はほとんど覚えていませんが、大海を渡っていくようなもの
でした。私が一番印象に残っているのは、その本の挿絵です。力強いタッチ
で描かれており、たとえばギリシャ石神のような筋肉隆々の絵はいまでも
忘れることができません。
また、図書館に出入りして間もない頃、友達と本も読まずヒソヒソおしゃべり
をして図書館のお姉さんにこっぴどく叱られたことも思い出されました。
たった15分程度の散歩であったが、私にとっては40年も前にタイムスリップ
した「至福のひと時」でした。
たまには、昔を懐かしむ時間と余裕を持つ(作る)ことも楽しいものですね。