悪者クラゲ考(平舘の巨大クラゲの姿とは?)
昼休み、職場の仲間と雑談中、ひょんなことから越前クラゲが話題となりました。山陰地方や北陸地方では悪者扱いの巨大クラゲですが、テレビや新聞などでその存在は知っているが、誰も本物を見たことがないということです。
そこで、友人の釣りキチにその話しをしたところ、今、蟹田(外ケ浜町)や平舘(外ケ浜町)ではクラゲが網に引っかかり漁師が泣いているとのこと。早速、取材開始です。
青森市内から津軽半島の最先端に向かう陸奥湾沿いの国道280号(通称:松前街道)を北上すること1時間で、目的の平舘灯台に到着。まずは、地元の人からホット情報を入手するため、以前宿泊したことがある< おだいばオートビレッジ・センターハウス>に直行し、「巨大クラゲに出会えるか」を尋ねました。
センターハウスで手芸をしていた二人の女性が手を止めて言うには、「たった今、海を見て帰ったきたところだが、クラゲは波打ち際にゴロゴロ転がっているよ」との返事です。
「ゴロゴロ転がっている?」・・・私には、その状況が飲み込めません。それを察した二人は、「すぐ目の前の海辺にいるから、自分の目で確かめてごらん」と言われ、ともかく海に向かいました。
平館の海はこの時期には珍しく穏やかで、海を隔てて下北半島が薄青く浮かび上がり、近くのテトラポットではかもめが数羽楽しそうに遊んでいます。
ふと、足元に目をやると、波打ち際に何やら得体の知れないものが数十個見え隠れしているではありませんか。近寄って見ると、それは紛れもなくクラゲでした。しかも大きさは1メートル級のものが数個あり、また、散り散りになった寒天状の破片は無数にあり、浜辺の多くの部分を覆っています。
しかも、報道されている姿とは程遠く、巨大なクラゲが散り散りとなり大小の塊(かたまり)となって波間に漂い、あるいは砂浜に打ち上げられている光景は到底悪者クラゲの面影はありません。むしろ、無残に切り刻まれた姿は、悲壮感さえ感じられます。
帰り際、平舘漁港へ立ち寄り、仕事を終えた漁師さんにクラゲについて聞いてみました。漁師さんによると、「クラゲはやっぱり邪魔者だ。なにしろ魚が採れずクラゲ退治で無駄な労力がかかる」とのこと。
やっかいもののクラゲですが、早くその有効性を見つけ出して私たち人間とクラゲとが共存できる日がくることを期待したいものですね。
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